第5章 冷えた氷は最初水 ーーホストナンバー3
[くく······?]
泪で歪んだ視界には、笑顔のくくが隣に立っているのを見て、
僕は口元が緩んだ。
[来てくれたんだね·····] [大丈夫~~??泣いてたYo~~?]
[······うん···。 今回は軽かったから。········あれ、今日何日?]
[Oぅッッッ!!! まだ日にち経ってないから大丈夫~!!]
左の壁に 画鋲で刺してあるカレンダーを見る。
·····ほんとだ。 1ヵ月経ってない。
[O!!! キミに昨日ギブしたカレンダー使ってるの!?? HA~~。ビリッッビリに破いて~、燃やして欲しかったのに!!! AAッ]
ムゥ~~、と頬を膨らませるくくに、
僕は同情した。
[くくっっ·······]
僕は下唇を盛大に噛んだ。