第14章 夜のプリンセスの化身 ーーーーー全員
びぐ、とした。妙にトーンが重く静まった声。
[早くホスト行ってくれんかね!もう夜だよ!]
[え··?]
とおばあちゃんが私を叱るくらいの大声で言った。ええ!?もう!?そんな時間??と、きゃんでぃーボックスにギラッと光る欠片を入れて、ボックスを棚に慎重に閉まった。
[それとその服、随分ボーイッシュな服を買ったんだねぇ。意外とお金あったのねえ!]
[ん?]あ、そういえば私バスタオル一枚だけ巻いてでスウさんにおんぶしてもらってってやばい!!
あの時のスウさんの背中の服の感触がボワッと上半身に蘇る。結構スウさんって平均体温低め、だった、って生々しいわ!
生々しいの意味よく分かんないけど!
[あれ!?な、何か私服着てる!!][裸で過ごしてたのかい?]
[うへ]とおばあちゃんの言葉に顔赤くなる私よ。
[この··服··まままたか]
スウさんのッッ!! ンゴッ。!!
[エエエエエッッッはッ、はわッッ、わッ、]
と釣られた魚のようにビチビチと舌がうねり動く!!
[す、ススススウさんのななな生服!?]
とその瞬間服と地肌が離れさせる!か、関節外れぞう。
[そんな石像にできそうな格好してたら、全ての骨折れるよ。というか早く行け。][うほイ。じゃおくってって!!][無理]
と私は部屋から出ていこうとする折れてないおばあちゃんに
全筋肉を使い駆け寄り、腰にタックルをかまし、おばあちゃんが胴体をグルリと無駄のない動きで回り、必殺普通の平手打ち。イテーーーー。私のぶたれた右頬はずぃんずぃん。
[おりぁああああおくれやアアアア!!!]とめげずに、いや99%めげてる心でおばあちゃんと拳を交える。[ババアなめてんのかワレェ?あ゛?]
とおばあちゃ、いやヤングレディーの目が赤黒くなったところで
スウさんの服が破れないように降参。
[分かったよー歩いていくよー]
と拗ねて目を漢字の1にしたら、送ってくれた。
私を送ってくれるなんて今日恐ろしい。
そして··
[山田っ、大丈夫っ!?]
あ、爽やか··ちょっと会ってないだけでこの胸のトゥキメキーー