第13章 熱出しプリンセス ―ー―ー―ホストナンバー4
[ハァ、ゲホッ、ハァ、ゲホッ]
く、くくさんいた。幸いなのは昼間なこと!!
[ゲホッ、ゲホッ、··。]
と、とりあえず服脱いで···てガシャッガシャッとドアが開きそうになってギャアアス、と即鍵かける。というか鍵あったんだ。
と思いながら服を脱いで何か置くスペースがあったからそこに服を置いた。
[と、どりあえずジャワー]
シャワータイム開始。
[ゲホッ、グホッ!ああ~]
シャワー終わって超ダルい。ハッと気づく。
これ、着替える服が無いパターン2。い、いやあるけど、この服汗だらけでメッタクッソメッタだし、汗が冷えて寒くなって風邪ぶり返す。ドウヂヨウ!!
[そどにはヘンダイ、ながにハダガ女子ってオワダ··]
と脳内でオワタしてたら、天井の方の棚にバスタオルがあり(ちょっとホテルっぽい??)、私は素早く体に巻いた。
[うう···]
フラフラぐらぐらガンガン頭。これはまずい。倒れる前に出ねば!と、バスルームの鍵を開けてドアを開いた。
熱のせいと湯けむりのせいで視界がモヤモヤ。あ、無理ーーと私は倒れてしまった。
ムギウッッ!!
ーーんん?
[だっだだだ大丈夫か山田ッッ!??]
葉、葉太郎くん!?!?
誰かが私の体を抱き止めてくれている、るーるるるる!?!?葉、葉太郎くん!?!?エエエエエエエ!!!!と湯けむりが引いていく。
ああ!!ヤメテェェェエ!!!!こういう時だけ湯けむり無くなるの早いの!!!
と思いながら、湯けむりはクリアになる。アアアアああああ!!!!!
か、かおお、葉太郎くんの顔が私の左肩にいぃいいい!!!!
髪チクチクするくすぐったいやばい私達は、必死に抱きしめあっている状況だったーー
お互いの心臓の音がうるさい。あああというか葉太郎くんの上半身に思いっきり貧相な胸押し付けてるって!!!!
たちまち顔が真っ赤になって熱が上がり、フラッとして更に濡れた体が葉太郎くんに密着した。
アアアアあああ!!!!!と頭が爆発!!速急にどうにかしなきゃ、と思う程足に力が入らなくなる!
葉太郎くんもそう思っているみたい、というか心臓うるさい!!
葉太郎くんは少し震えてカッチーンと固まっていた。背中にある手があっつい!!アアアアあああ!!!!!