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ご指名は?

第13章 熱出しプリンセス   ―ー―ー―ホストナンバー4



[行ってきまーす··]


グイッ。[ッッ!]

隼人さんが、葉太郎くんの体を自分に近付けた。え??え??!!(興奮)

[俺が出ていっている間間違っても山田に手を出さないでね。]

[なッッ!?]

と、葉太郎くんと私は同じ反応をした。は、ははははお隼人さん

何をお言い···!?!?手!?ウェエエエ!?!?

[まぁ、葉太郎は山田に手を出せられる訳ないと思うけど]

[ーーーえ?]

何か隼人さんが葉太郎くんに呟き、手を振って買い物に行った。

足音が遠ざかり、気まずい感じになって口を開いた。

[は、隼人さん何言ってらっじゃるのゴボッゴボッ!かなあ!?じょ、冗談厳しいぜえ!]

と、気まずさ無くすため必死さがモロに出た後、震えている葉太郎くんがガバッと[フェッ!?]顔を振り向いて、

[ン隼人のヤロー··、イラつかせやがってッッ!!]

[は、葉太郎くん!?]

とナゼか怒っている葉太郎くんを目の前にして、私は混乱。

[···ぬ···るく···なっ···て···ない········?大···丈夫·············?]

スウさんが私の前髪とオデコを触った

ーーと思いきやスウさんの手がスルッと腰に···!!!!![だっ···あ、ぬぁぬるい··ですっ!!!!]

と、ギュッと目を閉じてスウさんを思わず突き放してしまった。

あああ心臓に悪い心臓に悪い心臓に悪い···っ!!!と、私はハッとした。

大丈夫って言うつもりだったのに、ぬるいという言葉が熱い息と共に吐き出された。熱コワイ。

[スウの方が危なくねぇか!?スウ、あんまり近付くな山田顔真っ赤で熱上がってるぞッッ!!][ふぁっぢ!!!]

と変なくしゃみが出てきてしまつた···!!

[寒いかッッ!?だだっ、大丈夫か山田何か湯タンポとかーー]

[だ、大丈夫大丈夫!そんな慌てなくても私くしゃみしただけだし···!]

とニコッと私が笑ったら、葉太郎くんは歯をギリッとさせて、

[男が気を遣われて情けねぇぜ!!]

[いやそそ、そんな··]と私は宥めたが、葉太郎くんは止まらない。

[山田何でも言ってくれッッ、遠慮はナシだッッ!]

スウさんの唇が微かに開く。

[···服··変え··な··いと···]

 
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