第12章 熱気の中で ーーーーーーーホストナンバー5
[いや··でもバケツって何で]
[あの、よよ夜中にくくさんここの広~い廊下雑巾がけしてたらしいですよ!!うーんホンット頭下がる~!!]
と隼人さんにドドッと喋って両手が結構疲れたところで、
―ー―くくさんちょっと黙ってて下さいっ!
とくくさんに耳打ちした。ら、[んこぅちょぅがスィ~~♪]
イヤイヤイヤ!!とガバッとくくさんの口を閉ざす。
[雑巾がけね]
と何か言いたげな菜太郎をキッと見る(睨む)。
私がここまでして今まであった事を隠し通そうとしているのは、確かに隼人さんのオーラを止めなきゃマズイと思ったのもあったけど、····これまでの事を知られるの恥ずかしいし、こんな女の事で仲間割れとか起こしたらホストのチームワークが崩れてしまうかもと思ったからだ。
そしたら、ギスギスしてしまう。そんなの
嫌だ。
[山田···]
私が真っ赤で震えているのは、と口をワナワナさせる。
[ あなた方が美男子様々様々様々過ぎてもう昨日から心臓バクバクして半端じゃないんです!!!!!! ]
と、心の中で爆発した。と、
[ェエエエッッッ???]とくくさんがコッチを向いた。
[え···?]とさっきの半端じゃない心臓のドキドキの後遺症で、すぐバッとそっぽ向く。
[なんかA~jkが小声であなた方美男子様々様々様々過ぎてもう昨日から心臓バクバクして半端じゃないんです!!!!!!っだってェェェ]
[!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
突如、城に雷がガカッと落ちる!!!
[·······························································]
ち、沈黙止めて、止めてくれえええええええええ!!!!もう何?今日死ぬの?エッ死ぬの今日私の命日なのオオオオオオ!?!?!?!?!?
[···ね···え···········、]
とスウさんが沈黙を破る!ああスウ様!!
[···どう··し···て·······、心臓···バク··バク···す···るの··············?]
[!!!!!!!!!!!!」
今度は、城に隕石が落ちた。
スススススススススススススウ様。スウ様。スウ様。私あなたの言葉で心臓バクバク。