第12章 熱気の中で ーーーーーーーホストナンバー5
[ゃ····?アノノ···あわ]
と体操着のシャツにくくさんの手がかけられる。
くくさんの顔近過ぎて上向けない。
シャツに伸びるくくさんの手を必死に押さえる事しか出来なかった。
服についたシャワーの水で手が濡れ、濡れた手が震えている。
というか、自分の体全体が震えている。
[コッチ見てッッッ!!!]
とグイッと顔を上げられ―ー
[~~~~~~]
恥ずかしがって耳まで赤くなっている私の顔をくくさんがジッと見ていた。
暗がりで影が、光る唇のラインをつけて、口角が上がっている。
くくさんのボサボサだけど綺麗な長い髪が、ベッドの下までたれていた。
[ぁあの··っっ]
とバッと手で顔を隠した瞬間、くくさんがシャツを脱がそうと[っ]と片手で服を押さえ、片手で顔を隠す。
だけれど、くくさんも片手で私の顔を上げて、片手は脱がそうとしている。
くくさんの鎖骨にドキッとした。くくさんの長い髪の下から視線を感じるがどこを見られているのか分からない。
押し付けているけれど水のせいでスルリと脱がされやすくなり、シャツはもうお腹まで捲られている。その瞬間、お腹に―ー―
[はっ!?っ、イヤッ····、嫌アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!?!!!!]
と、城?内を揺るがす大大大大絶叫。(後に聞いた話によると)警戒心恥辱男恐怖症恥辱がドバアッと大波のように押し寄せ今日一番力が入ったパンチを入れる!!!!!
[モットモットモットモットォォォッッッ···!!!]
とハぁはァ興奮するくくさんがちょっと色っぽく見えるのは今日だけっ···てもう0時とっくに過ぎてその時、バタンッッッッッッッ
[山田っ[山田大丈ブッッ···!!??って、なっちょっ[どうしてくくが山田の部屋にいる訳っ!?]
と登場してきて下さったのは隼人さん、葉太郎くん(ついでにチラッと見える双子の悪魔の方)、スウすぁん···!!!!
こんなに美男子様々様々様々方に駆けつけてもらってもうシネルと思いつつも
[はっ隼人さん··っ]一番前の彼の背中に逃げる。