第8章 夢見る少女は揺れ動く
「こんなにタコスが美味しいだなんて思わなかったわ。」
「世界中の料理はいいぞ!色んな発見ができるからな。」
エミリーの言葉にジャックが満足そうに返す。
「ジャクソンはこれまでどこの国に行ったことがあるの?」
エミリーはジャックに興味津々な顔で聞いた。
「そうだなぁ。パリ、イギリス、あとドバイとか行ったかな。あとはコートジボワールとかウガンダとか?アフリカは流石に貧しくて手は出せなかったかなぁ。」
ジャックが笑って言った。
「そっかなるほどね。アフリカの料理はどうだった?」
エミリーがタコスを食べながら聞いた。
「普通にうまかったぞ!観光客向けに肉料理もあったしな。普段の市民は肉は食べないんだってさ。法律で決まってるらしい。」
「そうなのね。」
ジャックの言葉にエミリーが少し驚いていた。