第5章 少女の瞳に映る黒い影
「あれ俺は何でここに?」
ベンジャミンが目を覚ましたのは研究室の中だった。
「何があったか知らないがベンジャミンが無事でよかったな。」
ジャックはこれまでの事をベンジャミンに話した。
「そうか、俺が倒れてるのをジャックが来てくれて助けてくれたって訳だな。ありがとう。」
ベンジャミンはジャックにお礼を言った。
「まぁ、それはいい。それでエミリーはどうした?」
「それがサングラスの男につかまっちまってよ。俺も助けようとしたけど煙に巻き込まれて気が付いたらここにいたんだ。」
ベンジャミンはお手上げポーズをした。
「なるほど。その男とエミリーはどんな会話をしていたんだ?それと男の特徴が他にもあれば教えてくれ。」
ジャックはテーブルに着いて紙とペンを用意して書きだした。
「えっと黒ずくめのファッションで~昨日エミリーが渡された鍵はそいつが老人に化けて渡したものらしいぞ。」
「なるほどな。そういうことか。」
ベンジャミンの話を聞きジャックはニヤッとした。