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ボスとマフィア

第5章 少女の瞳に映る黒い影


そして数字の返事の意味は以下の通りだ。

君、グリニッジ時、手間つぶし フォーマッティング

君、リレーショナル?目通り、緊切 バイプライン処理して我勝ち、大笑いするだろう・・・。

そしてそれぞれが張り紙を貼っていく。
「ここがいいかしらね?」
エミリーは一人でケーキ屋の前の窓に張り紙を貼りつけていた。
「よし、終わったわ。早速帰らなくっちゃ。」
「やぁ、そこのお嬢ちゃん。」
エミリーがお店の前から立ち去ろうとすると後ろから誰かの声が聞こえた。
「えっ?」
エミリーは目を細め後ろの声を振り返った。
「これを落としましたよ。」
後ろを振り返るとそこには見慣れない老人がいた。
「あの、私は何も落としていないんですけど。ちょっちょっと。」
エミリーは老人から無理やり鍵を渡され途方に暮れた。老人を追いかければよかったのかもしれないが人混みの中に消えてしまい姿が分からなくなってしまったからだ。
「何だろう、これ?」
エミリーは渡された鍵をしばらく見つめた。それは全く見覚えのない鍵であった。
すると翌日研究所に手紙らしきメッセ―が届いたのだ。
「何これ?どういうこと?」
エミリーは目を疑った。
「何だって?」
ジャックがエミリーに聞いた。
「君は鍵をもう受け取ったはずだ。夜9時にターミナル駅に鍵を持って一人で来るようにだって。」
エミリーは昨日、老人から鍵を押し付けられたことをみんなに話した。
「いいかい、エミリー。これは罠かもしれないから十分気を付けるんだ。」
ジャックはエミリーの肩を掴みそう言い聞かせた。
「でも一人で行けって言われても・・・鍵だけ浮かせて運ぶことはできないのかしら?」
不安そうなエミリーにベンジャミンが後ろからついていくから大丈夫だとウィンクした。
「本当に大丈夫なのかな?」
エミリーの心は不安が募るだけであった。しかし、行かなければ最低な事態は予想がつくためエミリーは大きくため息をついて夜9時に備えることにした。
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