第5章 少女の瞳に映る黒い影
そしてメッセージにはこう書かれていた。
お知らせプリンセス、皆さま
見せ場、様々
コンパイラコンパイラ 網アクセス
メッセージだ
君、取り締まり手間つぶし
作成日9.22
コンパイラとはコンピュータのプログラム言語のうち、人間のことばに近い高水準言語と言われるものを解読して、コンピュータの命令を作り出すプログラムの事だ。すなわち人間が理解できる言葉を機械言語に変えるということ。
「うーん。変える•••か。なるほどね。」
エミリーは考えた。
「何を変えるんだろう?機械言語って何?」
エミリーは考え込みフロアを行ったり来たりした。
「でも、お知らせプリンセスに宣戦布告だとしたら受けた方がいいんじゃねーの?」
メイソンがエミリーに聞いた。
「勿論そのつもりよ。でないと私が逃げてるみたいで嫌だわ。あっ!そうだ。」
エミリーはそう言って思いついたかのようにモニターに何かを書き込んだ。
「なるほど。その張り紙の返事を書く訳だ。」
するとジャックがモニターを覗き込んできたのでエミリーは頷いた。
「返事が書けたら街に張ろうと思って。」
「それは名案だな。よし、協力しようじゃないか。」
こうしてあの張り紙にエミリーは返事を書くことにした。
返事の内容は以下の通りである。
93 902210 1010000224 40109
93 60476?61000 910002 8126140 0051 0061
これが何を意味しているのかお分かりだろうか?
エミリーは早速できた張り紙をみんなで手分けして街中に張ろうと提案した。それにみんなが頷いたのでみんなが一斉に外へ出ると張り紙を張りに出かけた。