• テキストサイズ

ボスとマフィア

第5章 少女の瞳に映る黒い影


それからしばらくしたある日のことだ。
エミリーは知らない別世界にいた。
「ここは、どこなの?」
周りを見渡すと自身が檻の中に閉じ込められていることがわかる。
「私は何故ここにいるの?」
柵を握り締めて辺りの様子を伺うと誰かがこちらに歩いてきた。
ガチャッ。
「いや~。君を捕まえるのは大変だったんだよ。」
「えっ、どういう事?」
「やっと捕まえたー。」
サングラスを掛けた男が檻の中のエミリーに嘲笑っていた。
★★★
エミリーは教授殺害後、暫く考え込んでいた。あの後街に出てみたら至る所に妙な張り紙を見つけたからである。
「何かしら?これ・・・はっ、数字で書いてあるわ。もしかして?」
張り紙を剥がしてエミリーは研究所に持ち帰って解読することにした。それは明らかにエミリーが出したメッセージとは違っていたからである。
「どうした、エミリー?」
ジャックが慌てて入って来たエミリーに聞いた。
「これを見て!私の出したメッセージと違うわ。」
エミリーは張り紙をみんなに見せた。
「え?エミリーのじゃないのかよ。じゃあ誰が一体?」
ベンジャミンが驚いていた。
「わからないわ。でもまずはこのメッセージを解読しないとね。」
エミリーはテーブルに張り紙を広げて読み始めいた。
「えっと・・・。」
その張り紙にはこんな数字が記されていた。

0461000 2010004 37310000

310008 30310000

58165816 60910004 

6100010

93 1004100006 1010000224 

39100011 9.22
「ふーん。でも誰からのメッセージか書かれていないわ。」
エミリーは首を傾げた。
「でもこの数字をよく読むと君というのはどうやらエミリーの事らしいな。一体誰がエミリーを狙っているんだろうな?」
ジャックは考えた。
「そりゃ全世界の人々じゃないの?だって超能力で有名だったエミリーだぜ。放っておくはずがないって前から思っていたんだよね。」
メイソンが呆れてお手上げポーズをした。
「これは何か対策を練らないといけないな。」
ジャックはメッセージを読んだ後考え込んでいた。

/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp