第4章 必ずしも正義が勝つとは限らない?
「さて、スズランだけど。誰の息の根を止めようかはっきりさせておかないとな。」
ジャックはみんなに考えるように言った。
「100名の最も有名なイギリス人で調べたけどほとんどの方が亡くなってるんだよな。」
メイソンが首を傾げた。
「あまり大事にしたくないなら王室の方は避けた方がいいな。」
ジャックが頷く。
そこである大学の教授がまだ生きているらしいという情報を入手し彼の息の根を止めることにした。そこはイギリスでも名高い名門大学の教授だ。
「上手くいくといいけどな。」
エミリーはスズランの花束を見つめ呟いた。
そして翌日からみんなは行動を開始した。
大学へのインタビューと偽りジャックとメイソンが大学に侵入した。ノアとエミリーはベンジャミンと共に大学のオープンキャンパス来たという設定で大学に忍び込むことにした。
「ああ、学生さんですか?」
大学院生がやって来てベンジャミンに聞いた。
「そうです。あの、弟と妹も大学を見たいというので一緒に見学させてもらってもいいですか?」
ベンジャミンは高校性を装った。
「いいですよ。それでは館内をご案内します。」
「ありがとうございます。」
3人は大学院生の案内で大学の中に入る事が出来た。
大学院生の言葉に耳を傾けながら3人は進んで行く。
「あのこの大学はオステル教授が有名だと聞きました。」
早速例の教授の話を持ち出すベンジャミン。
「ああ、あの教授でしたら別館の3階にいらっしゃいますよ。人工知能の研究をされていまして。凄く寡黙な方みたいなので僕はあまり接したことはありませんが。」
大学院生が歩きながらにこやかに話してくれた。
「そうなんですか。ぜひお会いして話を聞きたいと思たんですけど。」
ベンジャミンが残念そうに言ったのでエミリーとノアもため息をついた。
★★★
その頃ジャックとメイソンはテレビのインタビューと偽り大学に忍び込んでいた。
「すぐにやるとばれてしまうから。最初は普通にインタビューしよう。」
メイソンの提案にジャックは頷き教授の元へインタビューを試みた。
インタビューの中で2人は頷くことばかりであった。一旦インタビューが落ち着きジャックがベンジャミンと連絡を取る。
「只今そっちに向かってます。」
「了解です。」