第4章 必ずしも正義が勝つとは限らない?
そしてジャックとベンジャミンは外に出てジャックが小型の爆弾を袋に入れて抱えて歩き出した。
「ジャック!走ると余計に怪しまれるかも?」
エミリーがジャックに外線を入れて伝える。
「任せといてくれ!」
ジャックは自身満々にそう答えた。
暫くしてジャックとベンジャミンが戻って来て爆弾設置に成功したことにみんなでハイタッチをした。
「上手くいったわね。」
エミリーは微笑んで言った。
「あとは爆発するのを待つだけね。でも爆発したらどれだけの被害が及ぶのかしらね?」
エミリーはそう言葉け窓の外を見た。
「何でそんなん事を気にしてるんだ?」
ジャックはエミリーに聞いた。
「そんなんじゃないわ。ただ、被害が大きい方が面白そうだと思って。それに私にはいい考えがあるわ。」
「何だって?」
みんながエミリーに聞いた。
「スズランの花って知ってる?あの花には毒があるそうよ。あの花で誰かの息の根を止められたら素晴らしいと思わない?」
「なるほどね。じゃあ、ノア花屋に行ってスズランの花を買って来いよ。」
ジャックがノアに命令した。
「何で俺が行かなきゃいけないんだよ?」
ノアは反発したがジャックが説得した。
「子供が行った方が怪しまれなくていいからな。金ならやるよ。」
ジャックはノアにお札を2枚投げた。
「なんて言って買えばいいの?」
「それは自分で考えるんだな。それともお前は馬鹿か?」
「わかったよ。買ってくるよ。」
ノアは1人で外に飛び出して花屋に向かった。
「でかしたぞ、エミリー。それで誰の息の根を止めるかだな。」
メイソンがエミリーの頭を撫でた。
「犯行予告のメッセージを出せばいいわ。世界中のみんなをアッと驚かせることができたらいいわよね。」
この時これは絶対に成功するとエミリーが確信した瞬間だった。