第3章 光と影
エミリーは先程のテントの中にあったパソコンでユーザー向けにこんなメッセージを送っていた。それは以下の通りである。
0100001100310000 10091000010000
241000010000 420471
100018 310000310000 100 9324510001
3101 60 1000019626966100019 969311000110910001
8200
0461000 2010004
短い数字で記されたこの意味とは一体何なのだろうか?
★★★
そしてエミリー達は南の方へと進んでいた。
「だいぶ風が吹いてきたな。」
ジャックが空を見げて言った。
「私達、随分歩いたわね。」
エミリーは頷いて歩き出した。
「えっと、ダメだ。ここでは携帯電話は使えないらしい。あ~地図で空港の場所を探そうと思ったのにな。」
メイソンが呆れてため息を付いた。
「それじゃあ、みんなに聞くがここで敵がきたらどうすればいいと思う?」
みんなで歩いているとジャックがみんなに問いかけた。
「どうって、隠れるとこ何もないじゃん。」
ノアは周りを見渡して言った。
ノアの言う通りここは一面の砂漠で隠れる隠れる建物もなければ助けを呼ぶものも見当たらないのである。
「砂の中に埋まればいいんじゃねーの?」
ベンジャミンがジャックに聞いた。
「でも砂に埋まろうと砂をかけていたら見つかってしまうぞ。そういう時はエミリーの超能力を使うんだよ。」
ジャックは首を横に振り答えた。
「エミリーの?」
「そう、千里眼で敵をいち早く察知して敵を吹き飛ばせばいい。遠くにな。そのすきに俺達は逃げればいいって訳。」
「なるほどね~。」
みんなはジャックの言葉に終始感心されっぱなしだった。
「それじゃあ、ますます南に向けて歩いていくぞ!」
「おー!」
こうしてエミリー達は方位磁石の方向を辿って南へと進んで行った。