• テキストサイズ

ボスとマフィア

第3章 光と影


「くっそー、あいつらに逃げられました。」
ここはハワイの中心街。そこに愕然と警察達が肩を落とした。
一人の警察官がトランシーバーを手に誰かに話している。
『仕方ない。今は退散させるように皆に伝えろ。その後は本部で話し合おう。』
「ああ、そうするよ。」
警察官のその男は誰かと話が終えると話の内容を皆に伝え退散した。
ブオーン
少し壊れたバイクを引きずるように走らせて行った。
★★★
本部へ着くとサングラスを掛けた男がモニターを見るようにみんなを促した。
「女の子だって?」
「これって誘拐じゃないのか?」
警官が大きなスクリーンを指差した。
「それにしても何故女の子があんな所にいるのか不思議だな。よし、詳しく調査しながら彼女を追っていこう。」
男はスクリーンを見てニヤリとしキーボードに何かを打ち込んでいった。
「それで、彼らの乗っていた車のナンバーは?」
「2071えっと後は把握できませんでした。」
警官が男に思い出しながら報告した。
「ほう、2071でフェリーナインとはよくできた語呂合わせだな。それにしても語呂合わせの意味が気になるが。」
「フェリーナインですか?確かにそうですね。これは何かの偶然でしょうか?」
警官が驚いて男に聞いた。
「まぁ、彼らの行方を追うのが今の段階だ。何かあったらまた知らせてくれ。」
「わかりました。失礼しました。」
男は警官を退室させた。
「さて、逃げられるのも今のうちだぞ。覚悟しとけよアハハハ!」
男はグラスにワインを注ぎ香りを嗅ぐと一口口に含んで高らかに笑った。そんな男の笑い声は部屋中に響いていた。
この男は一体何者なのだろうか?サングラスを掛け厳つい頭をしている男は警官達のリーダー的存在なのだろうか?そんな彼の招待は如何に?
/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp