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ボスとマフィア

第3章 光と影


こうしてエミリー達は慌ただしくハワイの街を駆け巡った。
「銃弾がこっちに来ます。」
「よし!俺の出番だぜ。」
ベンジャミンがノアのいる後ろの席に移り銃をバイクの人達に向かって撃っていった。
ババーン
「ノア、銃弾はあとどれくらい残ってる?」
ベンジャミンがノアに聞いた。
「えっと、結構ありますよ。」
ノアは鞄を開けてベンジャミンに知らせた。
「了解!」
「動くな!銃を捨てなさい。」
という声が遠くから聞こえるがベンジャミンはお構いなしに銃を撃ち続けた。
「あれ?ジャック、あの人達は誰?」
すると今度はジャックの目の前を勢い良く駆けて来る人達がいた。
「ポリネシア人だ。何故ここに?」
メイソンが驚いて指をさした。
「あっ危ないぶつかるぞ。」
ジャックはポリネシア人を避けながら進んで行った。

「ああー。」
エミリーは思わず目をつむってしまった。

「ここはどこ?」
気がついたらエミリー達は荒れ地に着いていた。
「けっ警察はいないみたいだな。」
「よっしゃー逃げ切ったぞ。」
ノアとベンジャミンがハイタッチをして喜んだ。
「いや、でも油断はできないな。」
エミリー達は車を乗り捨て荒れ地を進んで行った。
「ここはどこなの?」
「わからない。」
エミリーはみんなに聞いたがみんな首を横に振るばかりであった。
「あそこにテントがある。あそこに行ってみれば何かわかるかもしれないな。」
ジャックの言う通りにみんなは進みテントへ向かった。
「中には誰もいないみたいだな。でも何でこんな所にパソコンが有るんだ?」
先に入ったのはジャックだった。それからみんなも続いて中へ入った。
「これは、ウィルスを拡散するチャンスかもしれないわね。」
エミリーはパソコンの前に座るとキーボードに素早く文字を打ち込んだ。
「これで街の人の気を逸して警察の人達にウィルス対策をしてもらっている間私達は遠くへ逃げればいいわ。そうすれば空港にだって行けるし、メイソンの変装術を使って飛行機で逃げ出すことだってできるわ。」
エミリーはパソコンに向かいながらみんなにそう言った。
「さすがエミリーは考えることが違うな。よし、ここはエミリーの言う通りにしよう。」
ジャックは頷いたがノアは舌打ちをして不満げだった。
「なんでガキの言うこと聞かなきゃいけねーんだよ。」


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