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ボスとマフィア

第3章 光と影


レンタカー会社に着くとみんなは車の中で変装をして外に出た。そしてジャックが会社に車を返すとみんなは空港へと歩き始めた。この日はどんより曇りだったがハワイに着く頃には晴れているだろうとベンジャミンがスマートフォンを手に天気予報をチェックしていた。
「今回の飛行機はファーストクラスに乗るぞ!」
ジャックがみんなにそう知らせた。
「やった~。」
エミリーは周りを気にしながら小さく頷いた。
「去年の頑張りを評してご褒美かな?」
ジャックはそう笑っていた。
空港に着くと偽パスポートで難なく飛行機入りをした。その前に金属探査機で体中調べ上げられた。これは武器や危険な薬はないか調べるためだ。こちらもクリアした一行は飛行機の中に入り席に着いた。
この日からエミリー達が向かうのはあくまでもプライベートの旅行に過ぎなかった。なので一般客と混ざり飛行機入りしたのである。
「お酒は控えるようにな。」
ジャックがメンバーの男たちにそう言うと窓の外を見た。
飛行機内では離陸の前にスチュワーデスによる救命胴衣の説明がなされていた。そしてそれぞれの椅子に備え付けてある小さなモニターには飛行機内での注意事項が流れていた。
「それではより良い旅行を楽しんで来てくださいませ。」
スチュワーデスは笑顔でそう言うと奥のルームにいる誰かに速やかにお客様にサービスを提供するように指示した。こうして飛行機は段々と離陸し始めた。
ゴォォー。
「うわ~凄いね。」
エミリーは窓の外を見て驚いていた。
「ジャックは飛行機に乗ったことはあるの?」
エミリーはジャックの方へ向き直りそう聞いた。
「ああ、高校の時の短期留学でね。香港に行ったけどあそこのディズニーはあまりマナーがなってなかったな。」
ジャックは思い出してそう言うと手持ちの雑誌に目を向けた。
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