第3章 光と影
翌日、エミリー達は5番街でマリーと言う女性を探す必要があった。しかし、ただ探しても怪しまれるだけなのである。なので、ジャックとベンジャミンが警官の格好をして街を見張った。その間他のみんなは車の中でパソコンを開き犯行予告を行った。
『マリーと言う女性を探している。あなたの名前は既に呪われているため十分に注意するように。今夜があなたの最後の晩餐会になるだろう』
こうして犯行予告が街中に知れ渡ると人々はパニック状態に陥った。
それからエミリー達はテレビのインタビューや雑誌の取材の人になり切りマリーと言う女性を探していった。
「はぁ?雑誌の取材ですか。」
「そうです。日本で有名な”五番街のマリーへ”と言う歌はご存知でしょうか?こちらの歌詞に出てくるマリーさんと言う人物がどうやら実在しているいようなので同じ名前の方に話を伺っているのですが・・・。」
と言う内容を街中に聞きに回った。しかしすべてが同じ内容だと気付かれてしまうため時には違う理由で聞いたりもした。しかし、これは嘘の話で歌詞の中のマリーと言う女性は架空の人物にすぎないのである。これを思いついたのはジャックであった。
こうして昼間はインタビューに追われた一行は夜になると行動に移り出した。
「ここから先は別行動だ。」
ジャックがみんなに指示を出した。
ジャックはエミリーと組み、メイソンはノアと組んだ。そしてベンジャミンは1人での行動となった。それぞれが変装してマリーと言う女性が住む家を訪れ次々と殺していったのだ。
なんの罪もないただ、マリーと言う名だけの女性を殺めてしまったのである。
ここでもエミリーの超能力が発揮され大活躍となった。そして人々がパニックになっている頃に車に乗り込み街を後にした一行は清々しいという顔で去って行った。