第2章 新しい世界の始まり
あれからハッカーを行った会社では騒ぎとなったらしい。そして街中がパニックとなったそうだ。
「なるほどね~。」
車の中でメイソンがラジオニュースに耳を傾ける。
「次はどのあたりにします?」
ベンジャミンがジャックと話合っている。
「そうだな。このままここにいてもバレるだろうから遠くに行っていずれは飛行機で海外に渡るだろうな。」
「いいな~、私海外なんて超能力の大会の時だけよ。」
エミリーは羨ましそうに声を上げた。
「でも海外には行ってるんだろう?だったらいいじゃねーか。」
ベンジャミンが退屈そうにエミリーに言った。
「でもあれは大会だから遊びに行ったんじゃないもん。」
エミリーがふくれっ面をするとベンジャミンが”子供は気楽で羨ましいよ”と言って窓の外を見た。
「みんなに言っておくが次は今回よりもっと重要な任務だ。」
ジャックが運転しながらみんなに知らせた。
「何ですか!?」
車の中ではエミリーの明るい声が響く。
「ある人物から金目の物を奪ってもらいたい。そこでエミリーの透視の術を使おうと思っている。」
「金目の物って例えばどんなの?」
エミリーはジャックに聞いた。
「金とか宝石とかとにかく金をかけてそうなものすべてだ。」
「でも車は無理だと思うよ。」
すかさずエミリーが突っ込んだのでジャックが笑った。
「子供というものは鋭いものなんだなあ。そういえばノアもまだ子供だっけ?」
「コイツと一緒にするんじゃねーよ。」
ノアは後ろの席で鋭い目を向けた。
「それでは計画通りに動き出そう。みんな、準備はいいな?」
「はーい。」
車の中ではジャックの指示によって次の目的が述べられそれぞれが役割分担となって計画を進めることとなった。果たして上手くいくのだろうか?