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ボスとマフィア

第2章 新しい世界の始まり


「よし、いいだろう。」
ジャックは確認が終えてエミリーにデスクに座らせてこういった。
「これからハッカーをやってもらいたい。」
「ハッカーって何?」
「ハッカーとはネットワークの上を行く人という意味がある。そしてもう一つが公開しないシステムの内部に不当に自分の技術でもぐり込んで、いたずらをしたり情報を盗んだりシステムを麻痺(まひ)させるのさ。」
ジャックの言葉にメイソンが頷き簡単に説明してくれた。
「まあ、簡単に言うと誰かのサイトにウィルスという悪魔を送り込んで混乱させるのさ。」
「わかった。やってみるわね。」
エミリーはパソコンを開き早速打ち始めた。
「だから言ったろう?彼女は天才だって。」
「俺たちの仲間に入れてよかったな。」
ジャックとメイソンは顔を見合わせた。
Chosen-ciphertext attack
そんなエミリーが行ったのはサイドチャネル攻撃という最新の攻撃的なハッカーだった。「PCの電位状況を測定することでRSA暗号の秘密鍵を盗み出す」という攻撃法が編み出されたのだ。
「できました。」
エミリーは打ち終えて一息ついた。
「上出来だ。さて僕らは車に乗って移動しよう。僕らが去ったあときっと騒ぎになっているだろうから。」
3人は帰りはエレベーターと階段を使って下に降りてロビーに到着した。
「ここからどうするの?お姉さんが見張ってるよ。」
エミリーはバレたらどうしようという思いでいっぱいだった。しかしジャックが”大丈夫”と言って歩き出した。
「あら、お客様マイクロソフトの件なのですが・・・。」
事務の女性の問いかけにジャックはニッコリしてこう言った。
「その件は他の方に解決して頂きました。おかげですっきりしました。ありがとうございました。」
「そうですか・・・。それはよかったですわ。また何かございましたらお声をかけてください。ありがとうございました。」
3人はビルから外に出てしばらく歩くと見張りの2人と合流して車に乗って移動した。
そしてジャックの予想通りその後会社ではパニックとなり街中が騒ぐという事件となったのである。しかしジャック達は怪しまれることなく難を乗り越えたのであった。

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