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ボスとマフィア

第2章 新しい世界の始まり


エミリーが男性についていくとそこには1台の車が止まっていた。
「あれ?なんか女の子が来てるけど?」
メイソンがエミリーを見て首をかしげた。
「メイソンは知らないのかよ。超能力者のエミリーだよ。」
ジャックがエミリーをみんなに紹介した。
「ああ、テレビに出てた子ね。はじめまして。」
メイソンはエミリーと握手を交わした。そしてベンジャミンとも挨拶を交わした。
「ねえ、あそこに居る男の子はだあれ?」
エミリーは車の中の男の子を指さした。
「14歳のノアさ。君とは同じ10代だし気が合うんじゃない?」
ジャックはそう言ってエミリーに車に乗るように促した。
「ええ?やめてくれよ。誰がこんなガキとなんか仲良くなるもんか。」
ノアは文句を言っていた。
「お前も十分ガキだろう?」
ジャックはノアの頭を軽く叩いてみんなに車に乗るように促した。
「さて、今日はもう遅いからエミリーの病院は明日だな。エミリー、歩けるよな?」
ジャックは運転しながらエミリーに聞いた。
「はい、大丈夫です。」
「それでは出発ー。」
こうしてエミリーを乗せた車は出発した。
「お前ら、エミリーは大事な戦略になる子だからな。下手に手を出したら承知しないぞ。」
ジャックは後ろのメンバーに釘を刺した。
「へいへい。」
「それでみなさんはどんな集まりなんですか?」
エミリーは気になっていたことを聞いてみた。
「ああ、人を懲らしめる集団だよ。マフィアっていうのさ。」
「マフィア?はっ・・・。」
エミリーは聞いてはいけないことを聞いてしまったような気がして胸騒ぎがした。
「ボスさんの誘いに乗っちゃたけど大丈夫かな?」
車が出発した今は後戻りはできない。でも、もし後戻りをしたらまたシンデレラのような苦しくて辛い日々が待っている。そんな日々にはもう戻りたくない。だったらここにいた方がましなんではないかと思った。みんなとはまだ少ししか話していないけどみんな優しそうだし、ノアとも打ち解けられたらいいなとエミリーは走る車の中で思っていた。
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