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第6章 誰為、己為


錦「変やからやない??」



「あ、なるほどねぇー!」

なるほどね???!

「わっ、わたし、変じゃなくないですか?!」

錦「あぁ?変やで。変。他の女とちゃうもん」

「…女の子らしくないって言いたいんですね、わかります」
料理も作れないですし…?

錦「そういう意味ちゃうわ。あっ!俺、仕事あんねん!帰るわ!」

「えっ!ちょっと!」

錦戸さんは上着を着る。
錦「妙子さん!すみません、急に押しかけた上にこいつ、置いていって!」
「ええよお!まだお迎えが来るまで霄ちゃんとお話できるってことやーん!」

「っえ!わたし置いていかれるんですか?!」

錦「おん!迎えくるから安心せえ!じゃなっ!」

バタバタと玄関の方に行くので、妙子さんと一緒にわたしも玄関に向かう。

錦「また来てもええですか!」

「ええよ〜!いつでも来てや」

錦戸さんは、最後にカシャッと撮って、「ありがとうございました!」と言い、玄関を出た。






「迎えが来るって知ってたんですか??」

「知ってたで〜。それも横山くんからやねん。」

「横山さん、何を企んでるんでしょう…」

「ふふっ、霄ちゃんってかわええねぇ…」

「えぇっ?!」

ガチャッ

「あら?お迎え、もう来ちゃったみたいね」

…今、鍵が…

錦戸さんと来た時、どうだった?

妙子さんが開けて出てきてくれた。

もし、鍵が開いてたとしても勝手に入ってくる?

それほど親しい人?

…それとも…本人、

「ただいまぁー、ヨコがな…っ!?」



、本、人、





…………

ヨコに今度のインタビューの時に使うらしいから持ってこいと言われたものを実家に取りに来た

ら、


霄ちゃんがおった。

しかも、おかんのエプロン着て。

「あぁ、おかえり、すばる。」

いつも帰った時のおかんと変わらない

けど、その、隣におるんは、

「っ、」

俺と同じく、何があったかわからない顔をしている霄ちゃん。

「、た、ただいま…」

やっとのことで絞り出した言葉はそれだった。

その言葉に霄ちゃんは、ハッとして

「お、おかえりなさい…!」

と言ってくれた。




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