第6章 誰為、己為
三河にも話してはいるのだが、人物は明かしてない。
結構人物を明かさないで話すのって難しい。
「えっ?!知ってる人?!霄ちゃんと共通の知ってる人とか卒業した皆か、名前だけ知ってるバイト先の男の子達なんだけど!」
うーん、そうなるよねぇ…
歳も明かしてないしなぁ
…歳、明かしてみる…?
どこまで話していいのかだめなのか…わからない。
ただでさえ、恋愛したことないのに。
「わからーーーーん!!!!」
先生が悶絶している。
「ヒントは!ヒント」
「…こないだ、34歳になりました」
教室がざわつく。
嫌いな1年生までこそこそ言い出した。
「それウチ知らない!」
「私より年上じゃん!」
三河と先生が騒ぐ。
「…あと、すごいっていう言葉が当てはまる人です。」
「わからない!わからないよ!!」
余計、先生達が悶絶する。
「分からなくていいです!分かったらいろいろやばい!」
「何?!どういうこと!!」
「う、うーーーん…秘密の恋ってやつですかねぇ…」
それを聞いてまた、きゃあーーーー!もうなにそれぇー!!となる人たち。
そうだ、秘密。
秘密の恋心。
わたしは言っちゃダメだ。
困らせることになる。
失恋も何も、
初めから、
始めちゃだめだったんだよ________
横「どっくん」
錦「何ー、横山くん」
横「すばるの実家行ってきて。」
錦「おん………んっはぁーーーーー??!」
横「どっくん、シッ」
錦「へっ、あ、ごめん。でもなして?」
横「すばるのおかんに、すばるに好きな人出来てんって言うたんやけど、」
錦「多分それ言うたらあかんかったよ」
横「そしたらなぁ、すばるのおかん…妙子さんがな、会わせろ言うてきてん。」
錦「は?まじで??どうすん?」
横「せやから、どっくんにすばるの実家行ってきてやって言ってんねん」
錦「え?すばるくんの好きな人、俺?wええよ、行く行く。ドキドキするわぁ」
横「んーなわけあるかいっ!浪花ちゃんや!」
錦「わかってるてwww横山くん、シッ!」
横「…やから、浪花ちゃんを連れてったって」
錦「はぁ?なんで俺やねん。他にもおるやろ?てか場所教えて行かせたらええやん」