第5章 友達以上は、何て言うの
…ん?
でも、誕生日に友達に会いたいって、普通、よね?
絶対そういう意味だよね?
「確かにわたしも誕生日に会いたいですね…?」
しかも祝ってくれるって言うなら尚更会いたいよね?
渋「!!」
大「あぁ~wすばるくん、返り討ち〜~〜」
んふふふふ~と大倉さん。うっさいわあほ!とすばるさんが大倉さんに飛び込む。
返り討ち?
村「すばる、浪花ちゃんとはにかみオブリガード歌ったら」
渋「え」
はにかみオブリガードって…あの、村上さんと横山さんの…
ありがとうな、こっちこそな、を????
結構あれ歌詞、恥ず、恥ずかしい、ですよね??
「、絶対無理です!!」
渋「え」
「すばるさんとあれは恥ずかしいです!!しかもあれは村上さんと横山さんが歌うから良いんですよ!!」
わかりますかぁぁ??!と崩れてみる。
錦「…eighterって結構起伏激しいんやな…」
安「多分これは霄ちゃん自体の性格も含まれてるよね…」
わたしがほかの人達と歌ってる間、ずっとすばるさんはわたしを見てる。
…見られると余計歌いづらいんですけど…
歌詞を見るためにモニターを見た時、
【アダムとイヴ】が入った。
大倉さんたちが歌うのかな。
大「すばるくんがアダムとイヴ歌うん?」
渋「おん。霄ちゃんと歌う」
そんな会話がされているなんて知らず、パンパンダまで歌い終わる。
丸「パンパンダのタッチするとことかの振り付け、完璧やったねえ!」
「よく姉とあわせてるんで!」
デュエット曲は姉とどっちが誰をやるかと分かれたりしている。
やっと休めると思い、元のソファに戻ろうとすると
すれ違いざまに、すばるさんに二の腕を掴まれ、そのままモニター近くに寄り、マイクを渡される。
…
「え?」
渋「ヨコと大倉どっち」
…えっと、
「横山さん…?」
渋「ん。じゃあ最初やな」
アダムとイヴのイントロが流れ始める。
「あっ、わたしが横山さんパートですか??!」
そんなことしてる間に歌詞が表示されている。
♪子猫のような爪を立てて 奪ってよと彼女は言う__
____シーツの隙間から指と指を絡め 柔らかい唇でなぞって♪
すばるさんの、声が、瞳が、
わたしを世界に引きずりこむ。
すばるさんの、世界が、
魅惑的すぎる。