第2章 非日常…?
Prrrr…Prrrr…
「ごめーん!浪花さん出て!」
「おっけー!」
お店の電話に向かう。
宅配かなーテイクアウトかなー?
パソコンの画面に【新規】とでる。
新規か…住所と名前、聞きそびれないようにしなきゃ。
「お電話ありがとうございます。カレーハウスfast、担当の浪花です。」
『あ、えっと…注文…ええですか』
「あ、すいません、宅配でしょうか、テイクアウトでしょうか?」
初めてのお客様はよく宅配かテイクアウトか、言い損ねることがあるのだ。
『あー、宅配、で。』
「宅配ですね〜。ご住所とお名前をよろしいですか?」
『○○区××の○-○-○、インフィニティマンション808』
「××の○-○-○のインフィニティマンション808号ですねー。」
「お名前をお願いします。」
『…しぶたにです』
「しぶたに様ですねー。」
しぶたにっておるんやなー…すばやん以外のしぶたにとか初めて聞いたなー。
「ご注文をお願いします。」
『えっと……からあげカレーの小さいやつで。』
「からあげですね。小さいのは…えっと200でいいですか?ハーフもありますけど…。」
『え、あ、あー…200で。』
「からあげの200ですね。以上でよろしいでしょうか?」
『はい。』
「では出来上がり次第お届けしまーす。失礼します。」
プー…
ガチャン
「お願いしまーす。からあげの200ですー」
「あーい」
宅配にはわたしが行くので、調理は緋苅くん。
中田さんも調理忙しそう。