• テキストサイズ

delivery start【KJ∞】

第3章 新たな日常


Prrrr…Prrrr

「電話でまーす」


!渋谷さんや…!


ガチャッ
「お電話ありがとうございます、カレーハウス…」

『霄ちゃんやろ?w』

「…はい…w」

もうすっかり電話越しの声も覚えてもらったのか、電話対応のお決まりの言葉も言わせてもらえない。

「ご注文をお願いします」

いつも通り注文を聞くと、今日は別の子が宅配に行くと伝えた。

『あ~??今日霄ちゃん、来おへんのん?ほならやめようかな…』

「、でぇー?!」

思わず変な言葉が出た

「いやいや!わたしやなくても頼んでくださいよっ!」

『来るん、男?女?』

「男の子ですよ。わたしより1個下です。
入ったばっかりなのでご迷惑かけるかもしれませんが…一応やり方とかは教えたんですけど…」

ちょうどその子が入ってきた日にわたしがいたので、宅配の仕方を教えたのだ。

『ヤり方??霄ちゃん、エロいなぁ?』
………

「、いや、え?エロい??」

ぶはっ!と何やら電話の向こうで吹き出している。

やり方…エロい…

!!!

「ちょっ!そういうことじゃないですよ!!」

『そういうことってどういうことやと思ったん~?』

…絶対今、ニヨニヨしてはるでしょ?

「~~!とにかく!別の子が行きますからね!失礼します!」
『あ、』

まだなにか言おうとしていた渋谷さんを無視し、無理やり電話を切った。









「ただいまもどりましたー」
「おかえりなさーい」

「あ、浪花先輩」
「うん?」

「なんかさっきの宅配の…えーっと…しぶたにさんが、
浪花さんにごめんて言うといてくれー!って言ってましたよ」
「!」

なんてこと伝言させてんの!あの人!!!

ぶわぁーーーと顔に熱が集まるのがわかる。
先輩、なんのことかわかるんですか~?知り合いなんですか~?と後輩の藤村くんが聞いてくる。

いや、うん、何でもないよ…!と返し誤魔化す。
/ 189ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp