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第3章 新たな日常


20歳かぁ…と呟くと渋谷さんは何かひらめいたような顔をして
「何月?」
と聞いてきた。

…何月っていうのは多分誕生月…だよね?

「12月、です」

「ほな12月、20歳なったら酒飲み行こうや!」

?!?!?!?!?!?!?!?!

おーーーーっと!最近ちょっとじめじめしてきたなーとか思ってたけどこれはわたし末期かもしれないぞーーー????なにやら私得でしかないような提案を渋谷さんがしてきたぞーー?????!
暑さって怖いなあー!まだ夏になる前だって思ってたのにもう頭がやられてるわ!

「あ、すまん!今日もえらい引き止めてもうてたな!」

現実と幻の違いについて何かを見出そうとしてるかのように困惑してるわたしをほっといて渋谷さんが思い出したかのように言ったので、
わたしもハッと気付き

「ど、わ、ありがとうございました!」
と一礼してエレベーターに向かう。

後ろから「霄ちゃーんまたなー!」という嬉しい言葉に振り向いて

「はい!」

と真っ赤になりながら頷いた。
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