第8章 あなたと
はわぁーーー!
ついに!
ライヴ!!
初詣で出店も堪能した帰宅後も、ズルズルズルズルと起きてたので少しだけ寝坊。
(やっと生のすばるさん見れる…!)
もうずっと会ってない気がしてしまう。
誕生日に会ったのに。
「霄〜何来てく〜?」
「ジーパン」
可愛い格好でもしようかと思うけど寒いし。
しかもジャニーズのと言えど、ライヴはライヴ。
音を楽しむんだもん。わたしの考えとしては。
あの大音量が堪らなく好き。
ロックバンドのライヴとかね!最高!
なので、靴もヒールは履かない。
だってバスドラムとかリズムに合わせてたら飛んじゃう曲とか、あるでしょ?
誰かの足踏んじゃったら痛いし。
「上はもちろん〜?」
「パーカー!」
わたしは赤、姉は青(水色)。
自分たちで、見ただけでeighterって分かるように少し細工もしてある。
寒くないようにパーカーの上からアウターを着る。
「よし、準備オッケー!」
忘れもんなし!
「姉ちゃんまだ!」
…ほぼいつも、お姉ちゃんはわたしより準備遅い…
「…さむ、」
か、風が…
姉「寒いねぇ…今頃、中では何してんだろね」
時間に余裕があったので、少しだけ腹ごしらえをする。
「さぁ…?最終チェックとかじゃないっすか〜?」
さすがに今、メッセージを送ろうなんて思わない。
「今日は、すばやん、ですわ」
姉「関ジャニ∞、だもんね」
今日は関ジャニ∞のすばやん。
すばるさんはすばるさんなんだけど、お友達のすばるさんは、お休み。
「ん、そろそろ会場入っとこ。最後の方でわちゃわちゃなるの嫌だ」
混雑するとめんどくさい。
今、会いに行きまーーーーーす!ってね!
「こ、これは…」
席についてみると、驚愕。
席番的に、前の方だとは思ってた。
けど、これは…
「こんなの、前っていうより、端っこ…」
そう、前なのは前。
目の前が柵だ。
だけど、問題なのは、位置。
目の前は、真っ暗な暗幕。
席からまっすぐ見た時、視界の端にちらっとステージが見えるくらい。
姉「全然ステージ、見えないね…」
しかもスクリーンすらも見づらい。