第2章 非日常…?
「ただいまー」
「「「おかえりー」」」
帰るとわたし以外の家族が揃っていた。
「んー!ビス〜〜ただいま〜」
ビスケットは2段になってるゲージの1段の方なのでよく部屋の中に出してもらってる。
一応走りやすいようにマットは敷いているけど部屋全体ではないので、ときどき滑りながら猛ダッシュで駆け寄ってくる。
と!忘れる所だった!
「ちょ、ちょっと聞いて!!」
「どーしたん?」
「今日ね!すばやんに会った!!」
「は?!うそぉ!!?」
ガタタッと座っていた姉が立ち上がる。
「いや!ほんとほんと!!新規で電話かかってきて、宅配やったんやけど、名前聞いた時に『しぶたにです』って言っててね、はー、すばやん以外にしぶたにとかおるんやなーって思ってたんよ!!
ほんで、行ったら本人やった…!!!」
「ふぁー!!!!まじで?え?ほんとに???サインとかは?!」
「流石にバイト中だったから…言いたいことだけ言って逃げるように帰ってきた…わたしには写真撮ってくださーいとか言えなかった…」
「まぁまぁ、わからんでもない…あ、でもほら、また宅配入るかもしれないし!」
「と、思いたい!」
わたしと姉が盛り上がっていると、
「良かったやーん。夢みたいやね〜」
と、ミーハーな母も参戦。
「これからのバイトが楽しみになるね!」
「それ!いやぁ〜常連になってほしいですねぇ〜w」
結構週に何回も宅配を頼む人や、
お店に来る人も多いのだ!
ー翌日ー
「三河!聞いて!昨日さ!」
「落ち着いてwww」
「あの、ね!
わたしの大好きな関ジャニ∞のすばやんが宅配頼んでん!昨日宅配要員で良かった〜〜!」
「うわ!それすごいね…!ほんとにあるもんなんだね…芸能人に偶然会うって!」
「え!霄ちゃん、芸能人にあったの!」
「そうなんですよ〜!でも実際タイマンで会うと話せないもんですよー…」
「「タイマンてwwwwww」」