第5章 予選*(本気宮)
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「その反応面白いね。」
二宮さん。いや、二宮は私を暗がりに
押しやった。
『なんにも面白くないんだけ…んっ…!』
二宮の目は綺麗なビー玉みたいだった。
そのビー玉のような目からは想像できないほどの
激しい唇の雨が注がれる。
もう、なにがなんだかわからないのは。
言うまでもない。
『ちょっ…んぅ、ん…!』
「よだれ垂れてるよ??」
『ん!?ちょっと…ぁっん!タイム!!』
二宮は一端動きを止めて私をじっと見つめる。
『どうしたのよ…』
私は突然、グラッと揺らいだ理性をもとにもどし
尋ねた。
すると彼は、悪気もなく。
「千春。。抱かせて??」
『ふざけんなアホ。』
当然抱かせるわけなかろう。
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