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「好きじゃない。」*嵐*

第4章 二宮和也という金の亡者


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さも、私が出るように話を進めているが。
まだ決めた訳ではない。



『まだ、私決めてないんだけど。』



そう言うと、彼はなにゆってんの?とでも言うような目で睨み付けてきた。



「なにいってんの千春。お金のことには目がないくせに。」



お金のポーズを手でつくって。
ふふんっと鼻で笑う。



『二宮さん、変な言い方はやめていただきたい。』



彼は私の言い分に不満なのか。

違う違う。と顔の前で手をふり。


「和也。でしょ?千春。」



こいつ、やりおる。


もう、彼の顔は役者の顔だ。


賞金のためなら恥をかいても構わないというのか。



『やってやろうじゃないの。』




なぜか私は火がついたようにやる気が出た。




「俺についてくれば大丈夫だよ。」



そういって、彼氏面をしている彼に負けないように。

私も本番が来る日まで、


彼女面をしたのは単なるバカだからだ。





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