第4章 二宮和也という金の亡者
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私はすることもなく、ただダラーっとTwitterを
下から上へスワイプしていた。
「……」
『……』
『なんですか!?』
私はただただなにも言わずに私の後ろに立つ
二宮さんにたまらず声をかけた。
「あ、気づいてたんだ笑」
『気になってまともにTwitterもひらけませんよ!』
彼はだからなんだというふうにんふふと笑って。
「ひらいてたじゃない笑」
と、あげあしをとる。
『言葉のあやでしょーが、で、なんかあったんですか?』
いつも誰に何を言われようが。
椅子から立たないわ。
マリオしてるわマリオしてるわマリオマリオマリオ。
それに、
同じひとつの空間で真剣にテストをしてるのにも
関わらずがんばれの一言も言わず、
ゲームをやってた人がどうして、、
「それは、喧嘩を売ってるんですか?」
『はい?』
「大胆にも心の声丸聞こえなんですけど。」
私が冷や汗をかいているとまたんふふっと笑って。
『嘘、でてないけど?そんなに焦るってことは思ってたんだね』
さっきと違う冷たい笑顔を向けた。
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