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「好きじゃない。」*嵐*

第3章 はーどわーく(1)


*






『……』



私はここまで良くできたシナリオに感心するばかりだった。



「でも、君は合格した。」



そう言って彼は手を差し出す。



最初に会ったときは、新聞からだるそうな目を覗かせていた人と私が仲良く握手だなんて。


世の中ってすごいなぁ。




私が差し出された手を握ると。



「ひとつ、種明かしをすると。」



と、今まで騙してきたことの種明かしを始めた。



「君に移動を提案した、いや、押し通したあのじいさんは、かなりの目利きなんだよ。」



まさか、あのジーさんまでがぐるだったとは笑




「いつもお世話になってるよ。」




目利きって何者なんだよ笑。








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