第3章 はーどわーく(1)
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「東山紀之さん。」
『歌舞伎界を代表する名優であり。その名前を聞いたことのない人はいないほど。
ですが、女の人に目がないため。違う意味でも名前が知れ渡る有名人である。』
これで45人目だ。
彼は驚いたように目を見開いたが。
笑って次々と名前を上げた。
「木村拓也さん。」
『芸能プロダクション社長。若くして会社を設立し
成功してきた。今、最も期待されている若手社長。
近藤真彦さんと犬猿の仲だとか。』
「山下智久さん。」
『職業は医者。アメリカで技術を学び日本に帰国。
どんな病気も治せると奇跡の医者として話題で。
数々の難病を手術した。気難しい外科医である。
無口で人とはあまり関わりを持たない。』
「終了!!」
彼は私に称賛という拍手をくれた。
私は一安心だ。
でも、この資料を暗記することで1つ気づいたことが
ある。
『なんか、この人たち問題を抱えた人ばっかですよね笑』
彼は当たり前だという風に
私をみつめて、「あー、」と納得したように呟いた。
「ここはね、この会社の中の稼ぎ所なんだよ笑」
『??』
「つまりは、、情報屋ってとこかな笑」
そんなこと。
初めて聞かされたけど?
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