第3章 はーどわーく(1)
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私はその後すぐにどこかへいってしまった松本さんを追いかける気にはなれなかった。
『こんな大変なことが初仕事かー…』
任せてくれるのは嬉しいけど…
荷が重い、というか笑
でも任されたからにはやらないと取り返しがつかない。
私は手渡された分厚い資料を
目に通した。
資料にはそこに出席する方たちのリストが乗っていた。
見事にも、
写真と詳細付きで。
私がこの良くできた資料に感心していると。
後ろから「それ!!」と言う。
嬉しそうな声が聞こえて私の横に立った。
え、誰。
と、思って横を見ると。
「話すのは初めてだね!」
と、大きな口で笑う背の高い少年の様な彼がいた。
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