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スピード恋愛【テニプリ】

第4章 作られていく日常




【周助SIDE】


『コンコン』


扉をノックする音がする。


姉さんかな?


そう思って扉を開けたら――



「・・・今、大丈夫?」



「いいよ」



今家に泊まっているルネさんだった。



「どうしたの?」



自分は椅子に座り、彼女には座布団を進める。


彼女は配られた宿題を机の上に広げた。



「漢字が読めなくて・・・」



「ああ・・・」



一緒にやってくれないかということだ。


姉さんよりは僕の方が頼りになると思ったのかな?


僕は椅子から立ち上がり、彼女の向かい側にある座布団に座った。



「漢字は全部読めない?」



「うん。平仮名はゆっくりなら・・・」



「ほんとに実戦用だね・・・」



話すのはうまいのにと、少し笑ってしまう。


彼女はそれが気に食わなかったのか、ムスッとした言った。



「だったら周助君は英語話せるの?」



「姉さんと同じで、軽くならね」



まあ、英語は得意でも苦手でもないわけだけど。



「だったら・・・How many peaple are in your famiry?(家族は何人?)」



「There are four people.(4人だよ)・・・But that is different now.(ただし、祐太がいないから今は違うね)」



「Moderately・・・(まあまあね・・・)」



「That is still insufficient.(まだまだだよ)」



僕も発音は結構意識している。


テニスで外国人とやるかはわからないけれど、うちに今手塚がいる以上、可能性がゼロなわけではない。


彼女ほどうまくは話せないが、通じるようでよかった。



「じゃ。How long have you been playing tennis?(テニスはいつからやってるの?)」



「え・・・あれ、いつからだっけな~」



「英語! Don't you remember?(覚えてないの?)」



「Well, I'm not sure.(さて、どうでしょう?)」



「いやだな~それ!」



彼女に悔しそうな顔が浮かぶ。



「ふふ。さっきから君の方が質問してるから、僕からも質問してもいい?」



「うん」


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