第4章 作られていく日常
今日も夕飯はおいしかった。
和食という中には、味噌汁が含まれているのだがこれが実に美味しい。
部屋に戻ると、放り散らかした鞄が床に転がっていた。
(・・・これを誰かに見られたら女子力ないって思われちゃう・・・)
私は慌てて中身を整理する。
転入初日から出された宿題が視界を埋め尽くす。
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・・・漢字は読めません。
日本語を習っていたといっても話すことを中心にしてきた。
読み書きの方も全くしていなかったわけではないけれども、漢字は無理だ。流石にダメだ。
こうなったら、聞くしかないけれど・・・
周助君に聞くのがいいのだろうけれども、今日は二人きりで沈黙だったからな・・・
でも、宿題を教えてもらうのだから別に沈黙にはならないんじゃ!
でもやっぱり迷惑かな?
・・・私は考えた末に、周助君の部屋にお邪魔することにした。