第2章 学校
「そうだ。今日はどこに行く?」
「え?」
姉さんの言葉に、私は思わず聞き返す。
「やだ。昨日、日本を案内するって言ったじゃない」
「あ・・・」
そうだった。
日本に来たのは面白いことを探すため。
日本を見て回った方が手っ取り早いのだ。
「でも・・・私今日からもう学校行ってみようかなって・・・」
「・・・はあ!? え、だって、向こうの学校は・・・?」
「やめてきました~。お父さんに申請だしてもらって・・・周助君と同じ学校に通うことになりました!」
「昨日の今日だってのに・・・まあ、いいわ。今度の土日にでも行きましょう。流石に部活は入らないわよね?」
「部活には入らないけれど、テニスの大会の日は、姉さんと一緒に見に行こうかな~とは・・・」
「・・・・・・」
姉さんは立ち上がり、私の前に立つ。
そして・・・
「やだ~☆やっぱり可愛いわ~。うちの妹になりなさいよ。喜んで歓迎するわ~♪」
「むっ・・・ぎゅ、く、苦しい・・・」
きつく抱きしめられ、呼吸が困難になる。
姉さんは妹をご所望だったのか・・・
姉さんは私を離すと、こう言った。
「ま、私は本を書く仕事もあるから大会に行けない日も出てくるだろうけれど、今日は学校まで送ってあげるわ。せっかく綺麗な足なんだから、筋肉もりもりつけちゃ可哀そうよ」
「ありがとう!」
私はお礼を言うと、早速学校に行く準備を始めた。