第2章 学校
周助君の部屋は・・・っと・・・
私はきょろきょろしながら探していた。
「どうしたの?」
「ひっ!?」
「ひっ、て・・・」
声のした方を振り向くと、そこには周助君がいた。
「お客さんだし、女の子だから1番にシャワー浴びてもらおうかなって呼びに来たんだけど・・・何か用があるのかな?」
周助君はまたニコニコ笑顔で私に話しかける。
私は先程の質問を周助君にした。
「あのさ、周助君はどこの中学に通ってるの?」
「え・・・えーとね、青春学園っていうところだよ。それがどうかした?」
「あ、いや~えっとぉ・・・」
何かいいわけはあるものだろうか・・・
私は普段使わない頭を回転させた。
「ん~・・・いや、なんとなく、かな! あは、あはは・・・」
――無かった。
「そう。じゃ、シャワー先に浴びる?」
「あ、じゃあ遠慮なく・・・」
「そう」
そう言って周助君は目の前にある部屋に戻っていく。
「ここが周助君の部屋ね・・・おっけ」
私は、先ほどの会話中も笑顔を崩さなかった周助君に少し苛立ちを感じながらも、着替えを取りに客室に戻った。