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囚われの姫【ONE PIECE】

第1章 出発点


「欲しいもの?」

「何でもいいのですよ」



対にしているエリエルの心が見えない
穏やかなベールに包まれていて心を読めない
濃い色の瞳からも、読み取れない



「今のところ、ねェな」

「そう」



エリエルは岸に手をついて、上がった
まだ足は浸けたままで、水に浸かっている部分はやはり鰭だった



「お前は…何なんだ?」
「私はケモノよ」

「ケモノだァ?」

「あなたを殺すかも知れないわ」
「ッ!!」


ローは一気に距離をとった
だがエリエルに攻撃してくる様子もなく、ローは警戒を少し解いた
エリエルはニッコリ微笑むと水に消えた




「いなくなった」
「何だったんだ!?あの人魚?は…」
「関わらないほうがいいっスよ!!」



ザバッ



全員が池を見た
飛び上がったエリエルの周りに纏わりつく水
そしてローたちに指を向けた
その顔は尚も笑っている


「シャトレゼォ」


そう呟いた途端に水滴が降ってきた
硬い水晶となって




「フォールァ」



次の瞬間
水晶が弾丸の如く襲い掛かった
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