第1章 出発点
_月姫、勝手に私を操作しないで
「あらあら、自我が起きてしまったの?」
「何言ってんだ」
_月姫!!
「うるさいなァ、ちょっと黙っててよ」
「はァ?」
「あなたじゃないわ、」
_月姫!いい加減にしてよ!
自我が叫びだす
私の体よ、あなたはニセモノ
_何を言っているのッ!!
「月姫はあなた、私はエリエルよ」
「…。」
_ツキ・・・ヒメ・・・・・
「ふふふっ、こちらへいらっしゃいな」
「敵に迂闊に近づけと?」
「そういうことです、でも、容易いでしょう?」
相手の心に漬け込んだ言葉を投げる
自尊心の高いローはイラっときて大きく前へ出た
_やめて!もう・・・殺さないで
「叶わない願いだわ、ツキヒメさん」
「お前はさっきから何を言っている」
「ヴォリユェークルス」
憐れな海賊・・・