第1章 出発点
「船長、やっぱ行くのやめません?」
「あァ?ならここで飢えてればいい」
「い、行きますっ!!」
「シャチは食い意地張ってるな!」
「ベポ黙れ!」
「はいすいません。」
ローは喋る仲間を置いてどんどん森を進む
名前のわりには霧や霞は出ていない
だがさっきから目に付くものがある
そこら辺に散らばっている錆付いたり、真新しい宝飾品
無人島になってから暫く経つ
真新しいものなどあるはずがないのだ
「おぉー!これは凄いや!」
「拾って行こうぜ!」
「キャプテンっ!全部掻っ攫って…」
「好きにしろ」
「集めるぞー!」
ザクッ
前方から足音が聞こえた