Run.run and fly. ーハイキュー!!ー
第4章 青少年会館ー宿舎ー
あまりに最もな一言に、皆黙って箸を使い出した。
「うめえけどちっと量が足りねえなぁ···」
西谷がポツンと呟いた。
田中と二口が激しく頷く。
月島と小原は耳などないような顔をしてスルーした。
「体育館横の自販機にカロメあったっけな···」
二口が誰にともなくポツンと言った。
口の端に飯粒をつけた西谷と沢庵をバリバリ噛んでいた田中の目が文字通りキラーンと光った。
食後、順繰りの入浴時間を待つ間は自由時間。
持ち込む筈だった間食の類などバスで食い尽くしたか、ハナから持ち忘れたかした連中は、いそいそと食事をすませてテーブルを立った。