Run.run and fly. ーハイキュー!!ー
第3章 盛岡梅誠高等学校
「お前も何やってんの?影山。帰るか、宮城に?これじゃバレーどこじゃねえべ」
菅原が影山の肩を肘で小突く。
影山と二口がしょっぱい顔を見合わせて、フイと互いに明後日の方向を見た。
「すいませんでした」
青い柿でもここまで渋くはないだろうという渋さで、二人の声が重なった。
ムッとしてバッと見合って、グリッと顔を背けあう。
「・・・・処置なし」
呟いた菅原に鎌先がキョロキョロしながら声をかけた。
「おい。うちのエース知らねえか?・・・・そっちのちっこい二人組も見当たんねえぞ?大丈夫なのか?」
「・・・・あれ?・・・・そう言えば・・・」
西谷と日向と青根の姿がない。
「・・・あー・・・・と、ヤな予感?これはこれで不安な顔が見当たらない・・・」
「突っ込み不在のボケばっかだもんな。脱線したら際限ねえだろうなー」
自分も突っ込み待ちのボケタイプの鎌先が顔をしかめる。
「何処行ったんだ、アイツら?」