Run.run and fly. ーハイキュー!!ー
第2章 紫波サービスエリア 下り
「・・・・面白ェ・・・・」
「・・・・立ち聞きですか?ホント何やってんです、田中さん。少しは役に立つ事や普通の事をしてみたらどうなんです」
「・・・・いやだってツッキー、青根クンがいい事してんのに邪魔出来ないデショ?ここは見守るトコなんじゃない?先輩として(キリッ」
「・・・・・・何だっていいですよ。俺の陰に隠れんのさえ止めてくれれば」
「あら、ごめェんツッキー。すっかり張り込み中の刑事気分になっちゃってたよ。ダハハ」
「・・・俺が電信柱みたいだって言ってるんスか?」
「バカ、何言ってんだ、ただの電信柱じゃねえだろ、お前は!眼鏡をかけた電信柱だ。後ブロックもしたりする」
「・・・・・・・ああ、田中さんがただのボウズじゃなくてヤンキー臭プンプンの物騒なボウズだってのと一緒って事ですかね。後、たまにアタックしたりブロックしたりもするとかね」
「たまにって何だクラッ!俺なんかいっつもバンバンアタックしちゃッてんだろ!?たまには休めよってくらい決めちゃッてんじゃん?豆腐か何かみたいにふよふよしてるオメエと一緒にすんな!」
「田中さん豆腐嫌いなんですか」
「大好きだコノヤロー!」
「・・・・止めて下さいよ、気持ち悪い」
「あぁん?何の話だったっけか、コラ?」
「知りませんよ。俺もう行きますからね」
「待て待て待て。俺も行・・・・お?」
溜め息を吐いて立ち去りかけた月島の袖を田中がグイと引いた。
「ちょっともう、ホント止めて下さいよ、田中さん」