• テキストサイズ

【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第7章 戸惑う心


「ヘリには急遽藤代にも飛んで貰う。

RCC、アルブミン、ビカーボン。

全て20セット用意して」


荷物が多ければその分重くなり移動に大変だが今は致し方ない。


現状が分からない今は念を入れておいた方が良いに決まっている。


「はいっ」


処置室全体に聞こえるよう、いつもより声を上げる。





【アルブミン】
血清中に多く含まれるタンパク質の1つ。






【ビカーボン】
初期輸液に使うもの。





【輸液】
急激に喪失した血液の置換のこと。
大量出血などで循環血漿(ケッショウ)が減少すると有効な循環が保てなくなる(出血性ショック)為、血漿の不足分を一時的に置換する目的で行われる。





「あのっ、俺も行きたいですっ」


「無理」


腕のない者、覚悟のない者は連れて行けない。


例え連れて行くとしても時と場合があるのだ。


こんな緊急時に本当の新人を連れて行ける程の余裕はない。


「堪忍な?今回はホンマにアカンやつやねん」


機材を受け取るなり走って行ってしまう2人。




俺だけがポツンとその場に残された。


「私達は受け入れ準備しましょう?

神崎先生がいらっしゃらない分大変よ?」


2人が去ったあと恵先生が仕切った。
/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp