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【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第1章 神の手と称される者


「今日から?」
「はい!」
「じゃあ、まだまだ長いね」



フェロー課程卒業までは最短でも2年はかかるから。
医学部、もしくは医大と合わせると約8年になる。
フライトドクターは学ばなければいけないことも多い。
それなりの研修期間は必要だ。



「ここが頑張りどころですから」
「若いって良いねぇ〜」
「発言が年寄りくさい」
「そんなはっきり言わないでよ、神那ちゃん。
僕はまだ……」



ちょうどその時、胸ポケットに入っていた無線機が鳴った。



『朝日消防よりドクターヘリ要請。
場所は朝日市内、朝日ヶ丘高校。
白車(救急車)赤車(消防車)共まだ到着していないので詳細は分かっていません。
現在分かっているのは要救助者は1名。
転落した模様と言うことだけです』



転落か。
どの高さから、どういう風に転落したのか。
判断する材料は多いに越したことはない。



「分かりました、ドクターヘリ出動します。
詳細は追って無線で教えてください」



電話を受けた医師が周りと相談の上返事したのが無線機から聞こえた。
返答から程なくして……。



『ドクターヘリ、エンジンスタート。
ドクターヘリ、エンジンスタート』



CSから無線が入る。





【CS】
コミュニケーションスペシャリスト。
消防からの要請を受ける場所で、主にドクターヘリの運行状況や諸々の細かいことをデータと比較しながら支持する人。





病室へ入るのは止め、ヘリポートへ走って向かう。
ドクターヘリに関わらず医療は時間との勝負なのだ。
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