• テキストサイズ

【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第2章 外科的尊敬


「確かにそれ良い考えだね、神那ちゃん」
「分かった、飲む」



紙コップにバニラ味のそれを注ぐ。



「また勉強する?それとも……」
「勉強する」



瑠璃ちゃんと話している時だけ表情、言葉が和らぐ神那先生。
対患者さんだからなのか、それとも瑠璃ちゃんだからなのか。
付き合いの浅い俺には分からない。



「分かった。この前の続きからで良い?覚えてる?」
「うん」
「じゃあ、僕はお暇(イトマ)するとしようかな。
勉強の邪魔しちゃ悪いしね」
「えと、俺は……」
「水原ちゃんは神那ちゃんと居なさい。
それと椅子に座ったらどうかな?
立ちっぱなしだと瑠璃ちゃんに気を遣わせちゃうでしょ」
「あ、はい。すみません」



遠慮がちに神那の向かいに座る紫音。



「ん、これ意外と美味しいかも。
薬っぽい変な味しない」
「栄養ドリンクも進化してるの。
はい、君も何事も経験」



新しく紙コップに注ぎ、紫音に渡す神那。



「あ、ありがとうございます」
「身体に害の無いものは積極的に自分の身体で試した方が良い。
そうすればより薬の特徴が分かる」
「なるほど……」



紙コップに注がれた栄養ドリンクを1口飲むと、想像していたよりもずっと飲みやすかった。
今の栄養ドリンクってこんなに進化してたのか。
知らなかった。



「神那先生、ここ教えて?」
「いいよ。君も一緒に勉強したら?」
「え、良いですよ。今更高校生の勉強なんて……」



広げてある教科書を見て、口が止まる。
/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp