• テキストサイズ

【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第10章 公認と非公認


「それでも、神那先生が診たんでしたら…」


「医者は神じゃないっ」


声を荒げてフェローの言葉を遮る。


本当に悔しいのは君なんかじゃなく私だ。


発見が早ければ助かったかもしれない、ということだから。


「医者は神なんかじゃない。

出来ることなんて…たかが知れてる」


悔し気な表情でそう呟いた。


「だって…。

だってもっと発見が早ければ…その子は助かったんですよね?

他に何か…何かなかったんですか?」



もういい加減にして。


「もっと良い方法はなかったのか。

あとになってそう言う人は必ず居る。

むしろ居なくてはならない。

けど現場に居る者にしか分からないものがそこにはある」


現場に行かなかった人が意見を言わないで欲しい。


現場のことは現場に居る者にしか分からない。


「…藤代、明日のヘリ担代わって貰って良い?」


「え?ええけど…」
/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp