• テキストサイズ

【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第8章 助かる、助からない


【心タンポナーデ】
心臓と、心臓を覆う心外膜の間に液体が大量に貯留することによって心臓の拍動が阻害された状態。
容易に心不全に移行して死に至る為、早期解除が必要。





【心不全】
心臓の働きが弱くなって、血を動脈へ完全には送り出すことが出来ない状態。
心臓衰弱とも言う。





「服切るね」


患者に1言告げ、ハサミで服を縦に半分に切った。
ボトルに入った消毒液をそのままかけると、位置を確認してからメスを振るった。
当然皮膚を切開してただけで中の様子が良く見える訳ではない。
専用の器具を用いて切開部分を左右に広げて視野を確保し、状態を確認する。



「あった、血液だ。かなり溜まって来てる。サクションして」
「はいっ」




【サクション】
気管内吸引のこと。




【気管内吸引】
気管に入り込んだ異物をチューブにより外部吸引すること。




「きゅ、吸引しました」
「心拍再開して来た。
じゃあ一旦閉じてヘリで搬送、戻ってすぐにオペ」
「それは僕がやるよ、速いしね」
「宜しく」



思ったよりも時間が掛かったな。
残りは神崎に任せ、現場をもう1度確認する。
/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp